主に成長発育期にある子どもの虫歯などの治療を行います。しかし、1歳半・3歳児健診などもあり、虫歯の治療より、歯並びや咬みあわせ、咀嚼(そしゃく)、発音などの成長発達を管理して健全な機能をもつ永久歯列へ誘導するといった子どもの総合的な口腔管理を希望されるケースが増えています。
その意味で、小児歯科の健診は総合的な口の健康管理といった面が強まっています。大人になっても困らないような歯の状態、口腔の健康を幼児期から心がけておきたいという思いで来院されるケースが増えてきています。
歯並びや咬みあわせの悪い状態については早期に対応したほうがよいケースも多々あります。
当クリニックには矯正歯科や歯科口腔外科もあり、専門の歯科医師と相談し、協力しながら治療に当たります。
歯科衛生士によるブラッシング指導
フッ素塗布
フッ素のイオン導入
当院では、カリエスゼロ(むし歯ゼロ)を目指し、小児に対し積極的にフッ素塗布やキシリトールを多く摂るようにしています。
また、当院では、原則的に治療室内にお父さま・お母さまが同伴できます。
主なカリエスゼロの為の取り組みとして、国家資格をもった歯科衛生士が、お子様のお口のおそうじやブラッシング指導を行います。
※フッ素に関しては保険適用外です。
(1)フッ素塗布: | ¥525 |
(2)フッ素イオントレー: |
¥1,050 |
(3)フッ素イオン導入(上下顎): |
¥2,100 |
[1]綿棒による一般塗布法
綿棒によるフッ化物ゲル塗布。簡易防湿して綿救や綿棒で塗布する。
[2]フッ素イオントレー
フレバーな香りで特に苦味もありません。
トレーは使い捨てです。塗布するだけより効果が認められます。
(1)トレーの中にフッ素を入れます。
(2)トレーをお口の中に入れます。
(3)軽く咬ませて、約3分間保持し薬液浸透させます。
[3]フッ素イオン導入法
中性フッ化ナトリウム溶液のイオン導入による塗布。トレー内のロールワッテに溶液をスポイトでしみ込ませ、片顎2分間ずつ塗布する。塗布中、患者さんは右手で把持器をもち、トレーとコードを接続して通電する。
フッ素入り歯磨き粉の応用
国家資格をもった衛生士が、お口の中をお掃除すると伴に積極的にフッ素入り歯磨き粉を使用していきます。
※デンタルハイジーン第27巻 第6号 P573より
よく‘母子分離‘といって、治療室に入室できない病院がありますが、当院では原則的に保護者さまとお子さまが、一緒に治療室に入ってもらっています。
治療に関しても全てオープンにしています。
(他の患者さんの迷惑になりますので、治療室内では過度な出入りと携帯はマナーモードにして下さい。)
フッ素塗布や治療をがんばった子には、ガチャガチャのコインをプレゼント!
ライオン歯科衛生研究所は、「肥満と食習慣」との関連性を調査し、小学生の早食いと肥満に相関関係があることを確認した。
調査では、沖縄県八重山地区の小学5年生256人(男子137人、女子119人)に身体測定と食生活に関するアンケート、咀嚼の健康教育を行った。同様の調査を3ヶ月後に再び実施して、生活習慣が改善されるかどうか調査した。
その結果、身長と体重から算出される肥満度の指標であるローレル指数は、他人と比較して食べるのが「早い」と答えた子どもが平均141だったのに対し、「遅い」と答えた子どもは平均125と、早食いの子どもほど高いことがわかった。
Q.子どもの虫歯は、いずれ生え変わるのですから放っておいてもいいでしょうか?
A.子どもの歯(乳歯)は大人の永久歯が生える土台になるものですから、虫歯を放置することで、永久歯が正常に生え揃う条件を阻害し、成人してからの歯並びを悪くしたり、咀嚼(そしゃく)に影響が出たりします。
「8020」という言葉がありますが、これは80歳になっても20本の歯が残っているという意味です。健康な歯をできるだけ多く残すためには、幼年期の歯の管理が大切になります。
Q.3歳の子どもが嫌がって、なかなか歯医者に行こうとしません。
A.子どもの気分は時間帯によって変わりますから、なるべく午前中の気分のよい時を見計らって受診されるとよいでしょう。
幼児期の歯の治療は、お子さんが嫌がるなど、いわゆる治療に『不協力』な面が強く、歯医者も大変てこずる場合が多いのです。
当院では、手馴れた小児歯科専門の担当医が治療に当たり、虫歯の治療から予防的処置を行います。